立入禁止になった筑波大学第三エリアの中からサーバーを救出!

ソフトイーサ社は東日本大震災でかなり被害を受けてしまいました。
耐震対策がいい加減だったサーバー等は棚の上から落下してしまい、復旧に時間を要することになってしまいました。


ソフトイーサのオフィスのうち 1 箇所があるビル (鉄筋コンクリート) の壁が以下のようになってしまいました。


PacketiX.NET などの実験サービスのサーバーなどは、筑波大学の第三エリアという地区の中にあります。これらのサーバーの設置場所は、電力、ネットワークとも切れているので、どうしようもありません。そこで、サーバーを運び出して別の場所でインターネットに接続しようと計画しました。
しかし、第三エリアの建物は、3/11 はなんとか入れたのですが、3/12 (地震の翌日) はすっかり閉鎖されてしまい、厳重に全部のドアが施錠されていて、入れません。第三エリアは A 棟 〜 L 棟まで 9 個の建物が内部で接続されているので、出入りできるドアの数は数十個もありますが、全部かなりきちんと施錠されているようです。
F 棟の渡り廊下のようなところが地震の影響でゆがんでいるらしく、水道管が破裂して水が上から垂れてきています。たぶんそういう状況だと電力を入れると漏電しそうで危ないので、停電させているのだと思います。
それで、中に入るのは危ないかとも思いましたが、また余震があって部屋の中がむちゃくちゃになり、倒れ掛かっているサーバーが落下して壊れたり、何週間も中に入れなかったりする可能性もあると思ったので、まずは、重要なサーバー 5 台を持ち出そうと思いました。


F 棟の入り口には「立入禁止」と書かれていて、鍵を開けてもらうには許可が必要です。許可は、F 棟の警備員室のところで出してもらうことができる場合があります。
今回はちゃんと許可をもらって中に入りました。


F 棟の中に入ったところです。電気は停電しているので、昼間なのに真っ暗で何も見えません。エレベータも当然止まっているので、階段を使うことになりますが、F 棟の階段は真っ暗な上に水浸しなのでとても危険です。そこで、D 棟の階段から上がりました。

E 棟の廊下です。このように当然誰もいません。真っ暗で、足元にはやっぱり水漏れのような水溜りがあり、Half-Life の ブラック・メサ研究所のようにとても危険です。変なモンスターが出てきそうです。
それと、ものすごく変な臭いがして危険な感じがしました。どこかの研究室の薬品棚が倒れているのではないかと思います。

ようやく目的の部屋からサーバー 5 台を救出することに成功しました。
もし今日救出しなかったら、今後はより厳重な立入禁止が敷かれてしまって、本当に何日間も取り出すことができなかったかも知れません。


テレビをつけると CNN や BBC でもずっと日本の地震の特集をやっていました。