筑波大学・学術情報メディアセンターとは

筑波大学のネットワークは (予算が桁違いなので) 普通の民間企業とは比べ物にならないほど大規模化しており、大変な設備投資がされている (他の国立大学も結構すごい)。
SINET (要するにインターネット) への接続部分は 4Gbps (かそれ以上) で、学情棟と3学F棟との間はリンクアグリゲーションで 32Gbps 出る。(でもそれ程使われていないので使わないともったいない。)
筑波大学ではこれらのネットワーク設備は分散しており、かつ建物間の接続は共同溝内の光ファイバを使用している。仮に主要部分 (32Gbps) の光ファイバが断線したり、スイッチがぶっ壊れると、1Gbps の予備リンクに自動的に切り替わる (昨日は切り替わらずに夜中ずっと落ちていたが...)。
ネットワークを集中管理し、学外バックボーンへの接続点が設置されているのが、大学会館のすぐ裏にある学術情報メディアセンターという建物である。2階以上は一般学生向けの端末室があるのでよく利用する人も多いが、1階へ降りる部分には大きく『関係者以外立入禁止』などという立て札が立っている。そこの奥には階段があり、1階へ降りてしばらく歩くと「大型計算機室」というのがある(地図はセンターの利用案内に載っているので Confidential な情報ではない)。ここがいわゆるネットワークルームである。
一般に、ネットワーク関係の設備を集めたセンターとして、「IX(インターネット・エクスチェンジ)」と「DC(データセンタ)」の2種類があるが、学情のネットワークルームは両方の役割を果たしている。
中に入ると高価な大量のネットワーク機材があり、数え切れない程の光ファイバが張ってある。リンクインジケータの LED が常時点滅しており、ACにはたまらないものがある。大学の建物間やインターネットとの間を流れるすべてのパケットが流れているのでそこらへんのケーブルをちょっと抜いたりすると大変なことが起こるようなL3スイッチが目の前にある。
しかも、同じ部屋にはネットワーク設備だけではなく、スーパーコンピュータもある。一時期世界で上位から数番目に速い計算機としてランクインしていた富士通のなんとかとかいうスパコンがいらっしゃる。