SoftEther VPN 2.0 用のサーバー機材を搬入

前述したように、今回『SoftEther VPN 2.0 対応実験用公開 VPN サーバー』を構成する合計5台の計算機と、いくつかの機材を、上記のネットワークルームの端に設置させていただくことになった。
12月16日(木)、SoftEther VPN 2.0 の開発がまだ完了していないような時期に、搬入作業を行った。IKeJI 車のトランクに大量にサーバーを詰め込み、第三学群F棟を出る。筑波大学は南北に無駄に広いので、学情にマシンを運ぶには自動車が必須である。ただし、1台ずつ頑張れば台車や自転車でも運べなくは無いだろうが、かなり大変である。
ネットワークルームは1階にあると聞いていたので、1階の入り口を探した。入り口らしき扉はいくつもあるのだが、どれも最近は開けられていないような重いものばかりである。しかし扉の中から光が漏れているのが見える。がんばってドアを開けようとしたが施錠されている。仕方なくセンターの壁面の周囲を回って見ると、「立ち入り禁止 学情センター」と書かれたドアがあった。中に入ると、非常に長い直線状の廊下になっていた。そのまままっすぐ歩くと、どうやらここは学情センターではなく、外国語センターの1階フロアであるということを悟ってしまった。ドアに嘘のラベルが貼ってあるせいで間違えた。
車で待っている他のソフトイーサ社員に聞くと、学情の入り口は2階だと言う。そういえばそうだった気もする。もう1年くらい行っていないので忘れていた。2階から入り、事務の人に聞いて1階の技官室に案内してもらう。
今回のプロジェクトで技術調整をしてもらう技官さんは2人いる。吉田戦車日記 には "秋葉系とヤ○ザ系" などという失礼なことが書いてあるが、ネットワーク系はこの2人らしい。
今回 SE2 VPN サーバー群を設置したのは、学外でも学内でもない、そのちょうど中間の部分。学外からは全く何のパケットフィルタリングも無く自由に通信できるのだが、学内 (130.158.0.0/16) からはなんと 全くアクセスできない というグレーゾーンである(たぶんファイアウォール設定のせい)。まあ、学内向けには来年以降、学生用の VPN サーバーを設置することになるかも知れないので良い。
ここで問題発生。2001年以降、大学の基幹ネットワークは完全に光化されていて、バックボーンスイッチももちろん光コネクタしか無い。したがって我々が普段使う 1000Base-T などという銅線ベースの LAN ケーブルは接続できない。しかし、センターには現在光を UTP に変換するメディアコンバーターが無いという噂を聞く。こうなったら、ソフトイーサ社員を誰か秋葉原まで送還して、10万円するスイッチを買って来てもらうしか無い とも考えたが、その後光メディアコンバーターが出てきたらしい。良かった。