PacketiX VPN 4.0 は IPsec や SSTP では MS 製 VPN よりも高速、OpenVPN プロトコルではなんと OpenVPN 社純正よりも高速

現在開発中の PacketiX VPN Server 4.0 では、これまでの SoftEther VPN プロトコル (Ethernet over HTTPS) 以外に L2TP/IPsec, MS-SSTP, OpenVPN, EtherIP/IPsec, L2TPv3/IPsec の 5 種類のプロトコルに新たに対応しています。
これらの VPN プロトコルVPN サーバーとなる従来のソフトウェア製品と PacketiX VPN Server 4.0 とのスループットを比較してみたところ、以下のようになりました。



スループットの測定は、VPN Server を動作させている CPU に最も負荷がかかるようにし、最大限のスループットを出すことができるようにするため、Intel Xeon E3-1230 3.2GHz のコンピュータで 10GbE (Intel 10 Gigabit CX4 Dual Port Server Adapter) 環境で行いました。OS は Windows Server 2008 R2 x64 です。
上のグラフのうち、青色が従来の VPN ソフトウェア製品のスループット結果、オレンジ色が PacketiX VPN Server 4.0 のスループット結果です。


従来のソフトウェアは、
L2TP/IPsec: Microsoft Windows Server 2008 R2 の Routing and Remote Access サービス (Microsoft 社製)
MS-SSTP: Microsoft Windows Server 2008 R2 の Routing and Remote Access サービス (Microsoft 社製)
OpenVPN: OpenVPN 2.2.2 の VPN サーバー機能 (OpenVPN 社製)
です。


スループット測定は、VPN の最も一般的な利用形態である「リモートアクセス VPN」(物理的な LAN に対してリモートから VPN プロトコルで接続する形態) を構築して行いました。



上記の実験結果によると、PacketiX VPN Server 4.0 は L2TP プロトコルについて Microsoft 製の VPN サーバーの 3.4% 高速であり、SSTP プロトコルについて MicrosoftVPN サーバーの 3.1% 高速でした。また、OpenVPN プロトコルについては OpenVPN 社純正の OpenVPN 2.2.2 よりも 17.2% (L3 Mode) および 7.5% (L2 Mode) 高速でした。


したがって、L2TP/IPsec、MS-SSTP および OpenVPN をこれまで利用されてきた方は、PacketiX VPN Server 4.0 に移行することでスループットが低下する心配をする必要は全くありません。逆に従来よりもほんの僅かですがオーバーヘッドが減少する分、速度が速くなるものと思います。


なお、上記の実験データは今後整理して公開したいと思います。


ぜひ PacketiX VPN Server 4.0 のベータ版で上記のような高性能な VPN 通信をお試しください。