ダイナミック DNS 機能 ('*.softether.net')

上記の UDP ホールパンチングを有効にした (デフォルトで有効になってします) VPN Server を会社のパソコンにインストールしてから自宅に帰宅したときに、会社のパソコンに VPN 接続するためには、会社の LAN がインターネットに接続されているところのグローバル IP アドレスの入力が当然必要です。会社の現在のグローバル IP アドレスは、たとえば自分が会社にいる間に IP アドレス確認くん などにアクセスすることで取得でき、それをメモしておけばだいたいは間に合うのですが、ときどき、突然グローバル IP アドレスが変化してしまう場合があります。もし会社のインターネット接続が「固定 IP アドレスプラン」で ISP に接続されている場合はグローバル IP アドレスが変化する心配はありませんが、多くの会社では Web サーバーを同一の回線で運用するといった予定がない場合は「可変 IP アドレスプラン」を契約している場合が多いでしょう。このような場合に、会社の現在の IP アドレスを、自宅に帰宅した後でも知ることができれば便利です。


そこで、PacketiX VPN 4.0 には新たに「ダイナミック DNS 機能」を搭載しました。VPN Server 側にダイナミック DNS の設定をしておけば (設定は簡単です)、「好きなホスト名.softether.net」というホスト名と、現在の会社の LAN のグローバル IP アドレスとが関連付けられます。


そして自宅に帰り、先ほどの「好きなホスト名.softether.net」というホスト名を宛先として VPN クライアントに入力して接続設定を行い、「接続」をクリックすると、会社の自分が立ち上げた VPN サーバーに接続されます。


「ダイナミック DNS 機能」はこれまで色々な会社が小額料金やフリーで提供してきました。しかしどれも設定方法が異なり、たいていの場合は英語で設定する必要がありました。また、変な常駐アプリをインストールしておく必要がありました。こういった状況のため「ダイナミック DNS 機能」は初心者にとって敷居が高いものだったと思います。PacketiX VPN 4.0 では以下の画面のように、VPN Server の設定ツールにダイナミック DNS が統合されましたので、初心者の方でも簡単に設定できます。