筑波大学の情報学類はなぜ 4 年間体育が必須だったのか

筑波大学では、ほとんどの学類は、体育を 2 〜 3 単位 (つまり 2 〜 3 年分) 取ることが卒業要件になっている。
しかし、情報学類はなぜか体育を 4 単位 (4 年分) とらなければならないというカリキュラムになっていた。これについて苦しむ人が続出していたのは記憶に新しい。


なぜ情報学類は体育を 4 単位履修しなければならないルールになっていたのか、という話については諸説あるようだが (情報学類は機械ばかりいじっていて体を動かさないので、強制的に 4 年間体育をさせようという趣旨だと主張する人もいるが、それではなぜ工学システム学類生は体育を 3 単位だけ履修すれば良いのに、情報学類生は 4 単位必要なのか、という理由がうまく説明できない)、私がこれまで聞いた説のうちで有力だと思うのは、
一般的に人気の低い体育の授業について、体育センター関係者の稼動時間を確保するためには、とにかく、どこかの学類が犠牲になって 4 単位を必須とするカリキュラムを採用するということにしないといけないのだが、大昔、情報学類と他の学類で、どっちが体育の単位履修を受忍するか、という争いをした結果、結局、情報学類のほうが敗北して、4 単位を必須とする付加を受忍することになった、
という説である。


とにかく体育のせいで卒業が難しいという話はよく聞く。他の大学 (スーパーファミリーコンピュータではなくて) でも、有名なベンチャーの社長が、体育がとれなかったばかりに (体育以外は揃っていたというのに)、大学を中退したという話を聞いたことがある。体育は大変恐ろしい。


情報学類が 4 単位も体育を履修しないといけないのは不公平だというような意見があったらしく、現在の筑波大学情報科学類生のカリキュラムでは、体育は 3 単位 (3 年分) 取れば卒業できるということになったらしい。最近の入学生は幸運である。(もちろん希望すればより多くの体育の単位を自由単位として取得可能なので、同じような授業料を払っていて体育の授業が以前より減ったのは不公平だ、ということにはならない。)