具体的にはどのようなソフトウェアか

SoftEther VPN User-mode Router 2.0』を使うと、これまでは普通は「不可能」だと思われていたことが、一瞬にして可能になる。本当にマウスを数回クリックするだけで、あれっ!? と思うほど簡単に、すごいことができるようになる。
しかもこの技術は、セキュリティ面において、正しく使えばシステム管理者に大変な恩恵を与えることができ、コンピュータ・セキュリティを大幅に向上することができるかも知れない。
間違った使い方をすれば、壊滅的な破壊力をもたらすという点では、SoftEther と同様である。極端に注意して使っていただきたい。
もちろん、ソフトイーサ株式会社では配布にあたり、使い方に関する注意など、十分な周知徹底を行う予定である。
SoftEther も同様だが、このソフトウェアは、その意味と動作原理をよくわかって使用すると、これまで弱点であった、ネットワーク上における特定のノードをより安全に(セキュリティ侵害から保護される形で)運用することができるようになると思う。

個人的な見解としては、SoftEther 1.0 が配布されたとき、「これはすごい」などと思ってくださった方々はたくさんいらっしゃると思うが、申し訳無いが SoftEther 1.0 は今から考えるとあまりすごくない。技術的には IEEE802.11 over TCP を効率的にやって、かつユーザーにわかりやすくしただけにすぎない。
だが、"User-mode Router 2.0" は本当にこれまでは考えられなかったようなことができるようになると思う。
問題が一つある。"User-mode Router 2.0" によって提供される機能の凄さは、ネットワーク技術についてある程度わかっていないと、何がどう凄いのかよく分からないかも知れないというものである。カーネルモードとユーザーモードの関係についても、知っておく必要があるかも知れない。これらの違いがわからなければ、「普通のソフトと何が違うのですか?」 という疑問のみが出てくることになって、面白く無い。