12月24日、SoftEther VPN User-mode Router 2.0 公開

ソフトイーサ株式会社は、今からちょうど2日後の 2004年12月24日 午前 0 時に、SoftEther VPN User-mode Router 2.0』を公開する予定である。
12月24日といえば、SoftEther についてよく知っている方であれば、懐かしい日でもあるだろう。
IPA からの強い要請によって、当時未踏ソフトウェア創造事業未踏ユース部門で開発していた SoftEther 1.0 の公開停止を、突然余儀なくされた、あの日である。
IPA (経済産業省) の要請により SoftEther の配布を停止
(実は、この日は SoftEther 1.0 Beta 2 を公開した日でもある。もっとも、公開後数時間でダウンロードは停止させれるのだが...)
ちょうどこの日から丸1年が経過する 2004年12月24日 午前 0 時に、『SoftEther VPN User-mode Router 2.0』を公開することができるよう、数ヶ月以上前から計画を立て、開発を続けてきた。
"User-mode Router" というからには、たとえば「SoftEther 仮想 HUB」が Layer-2 で動くように、同じようなものを Layer-3 (IP 層) で実装した VPN サーバーソフトウェアか何かかと思われるかも知れない。
しかしこのソフトウェアはそのようなつまらないものではない。
うまくいけば、日本のコンピュータ・ネットワーク界に属している人たちに大きな衝撃を与えることができるソフトウェアになるはずである。コンピュータ・ネットワーク界は、最近は幅が広い。通信といっても、基礎的な通信技術から、学術界、セキュリティ界などと、幅広い業界が絡んでいる。これらすべての人々に大きな衝撃を与えることができれば、"SoftEther VPN User-mode Router 2.0" ソフトウェアの開発・公開は成功であると言える。
その衝撃度を大きくするため、あえて "User-mode Router" という変哲の無い名前を付け、一体どのようなことができるソフトウェアなのか、わからないように隠しておいた。そもそも以前は "User-mode Virtual Host" という名前でプレゼンなどに名称だけ出していた。このソフトがどういうものであるかは、直前まで秘密であって、一部の閉鎖的な会合などでほんの一部だけをちらっとお見せしたぐらいで、具体的な内容は公表していなかった。

半年ほど前から、この名称を見て、「名称から想像してみましたが、こういうソフトですか?」と聞いてくるマスコミの方が何名かいらっしゃった。だが、残念ながらそうやって想像してきた人の中には、当たった人はいなかった。だから、この名称から機能を想像することは難しいようだ。