softether2004-09-18

数年前、ブロードバンドの普及が始まったころ、「ラストワンマイル」という言葉が流行した。全国のほとんどの回線収容局までは光ファイバーなどの高速回線が来ているのに、そこから各家庭までの短い距離(ワンマイル)の接続に時間やコストがかかるという問題を表現したものである。
筑波大学の周辺には、ほぼ100%の場所でADSLが利用できる。また、かなりの高い敷設率でBフレッツなどのFTTHも届いている。特に、平砂宿舎がある天久保地区はほとんどどこでもFTTHを利用できる。ユーザーは Yahoo! BB をはじめとする激安でそこそこ品質の良い ADSL サービスなどを、多数の ISP の中から自らの判断で選んで利用することができる。
しかし、ブロードバンドが普及している天久保地区の公道から距離的には30メートル程しか離れていない場所に建っている学生宿舎棟の中は、皮肉なことにそれらの快適なインターネット接続環境とは程遠い空間となっている。ラストワンマイルどころか、あと十数メートルだけNTTの回線を引き込めれば、すべては解決する話なのである。しかし、宿舎を管理している財団法人がNTTのブロードバンド回線を引き込むことを認めていないのは、いったい何故であろうか。