光パルス試験機

「光パルス試験機」という面白い仕組みの装置があります。
原理は他の解説にお任せするとして、この装置を用いると、長距離の光ファイバの一端にこの装置を接続するだけで、おおよその減衰量と、減衰が発生している場所までの距離がわかるという優れものです。
普通、光ファイバの減衰量を計測するには、片方に光源を設置し、もう片方まで走っていってそこで光パワーメータを用いて計測するということをしないといけませんが、光パルス試験機を用いれば、若干の誤差はありますが、だいたいどのくらい減衰しているかがわかります。その原因までわかるのです。

実際に、某所の光ファイバで実験してみたところ、上の写真のようになりました。なだらかに減衰しているのは、正常な減衰 (光ファイバを通る光は、距離が遠くなるほど減衰する) です。ところどころに飛び上がっている部分は、光ファイバをコネクタを用いて延長しているような部分で、大きく減衰しています。