つくば研究学園都市にデータセンターを

大学の某センターで雑談をしていて話題になったことなのですが、東京 23 区内 (特に大手町付近) にほとんどの IX やデータセンターが集中してしまっていて物理的に限界にきている。
そこで、TX で東京から 45 分で付けるつくば地区の近くにデータセンターを用意すれば需要があるかも知れない。
しかも、つくばは最近 IT 系のベンチャーが増えて来ているので、つくばの企業だけでもかなり需要がある。


筑波大学は、インターネットに 10Gbps くらいで接続されているノード (Super SINET ノード) なので、インターネットとの間の通信はとても速い。
しかし、たとえば大学発ベンチャーが学内の回線 (SINET 経由) を利用して研究開発をした後、それを商用サービスにする場合は、SINET の回線は使えない (SINET の利用規定に、営利目的での利用はダメと書いてある)。
だから、もし筑波大学内にデータセンターを設置し、利用企業が共同研究費か施設利用負担金を支払ってそのお金で運営するというような形をとる場合でも、インターネットへの接続回線としては SINET は利用できない、ということになる。


同様に、つくばと東京の間で通信ができる既存のネットワークとしては、JGN II や農林水産省ネットワークなどがあるが、これも営利目的では使えないだろう。


そこで、筑波大学ベンチャー向けにデータセンターサービスを提供する場合、何らかの方法で最寄りの IX か ISP に接続する必要があるのだが、これがとても難しい。その理由は、つくば地区には大容量に耐えられる IX や ISP が全く無いので、東京 (大手町など) まで専用線を引いて接続しないといけない。しかし 1Gbps とか 10Gbps の専用線を東京まで引くと極めて高価なので、その経費分のデータセンターユーザー企業を最初から集めるのは難しい。


茨城には、「茨城ブロードバンド」という県が構築した、つくばと水戸の間に敷設されている無料のネットワークがあり、営利目的でも使えるらしい。しかし、仮に水戸まで接続したとしても、水戸にもやはり大容量の ISP や IX は存在しない (最高速で 1Gbps) のであまり意味が無い。


そのため結局は東京までの間の高額な専用線通信料を誰かが最初にリスクをとって負担してくれれば良いのだが、つくばのベンチャー企業も大学もそういうことができる余裕は無い。


立地条件や初期ユーザー数から考えて、つくば駅の近く (大学構内でもいい) にノードを持ってきてくれる斬新な ISP さんはいらっしゃらないでしょうか?
投資リスクを伴いますが、データセンター設置後、東京の企業ユーザーをターゲットとして増やしていけば、あとで大もうけできるかも知れません。


とにかく BGP しゃべれる回線でピアリング接続だけしてもらえれば、後の運営は筑波の AC な企業何社かがやりますから……