Microsoft 社内は 50,000 台のマシンが 1 個の Ethernet セグメントに接続されていた

また本を読んでいて面白い話があったので紹介します。


Windows 95 の開発チームにいた人が書いた暴露本 によると、Windows 95 の開発当初、Microsoft 社内のキャンパス LAN と呼ばれるネットワークは、ほとんど 1 個のセグメントであり、NetBEUI を用いてコンピュータ間の通信を行っていた (TCP/IP は普及していなかった) とある。


そして、50,000 台のマシンがフラットなネットワークに接続して NetBEUI による名前解決等で大量のブロードキャストパケットが常時発生しており、その量は NIC のストレステストで利用する量の 1.7 倍程度のパケット数だったらしい。


それで、NIC メーカーが Windows に対応させるために NIC を持込むと、大抵の NIC はうまく動作しなかったという。

Windows レジストリファイルの名前を「ハイブ」としたのはくだらない理由がきっかけ

Windowsレジストリファイルは、ファイルシステム上は C:\Windows\Config 等に system とか software とかいう名前のバイナリファイルとして置かれているが、このファイルのことを ハイブ (hive, ミツバチの巣箱) と呼ぶ。


なぜレジストリの物理的なファイルの名称をハイブと呼ぶことになったかというと、上記の本によれば、Windows NT の開発者の 1 人がミツバチが大嫌いだったので、同僚のレジストリ担当が、その人を困らせてあげようと思って、わざとソースコードの色々な場所にミツバチに関係する名前を入れようとしたから というくだらない理由かららしい。

Windows の裏技 (共有フォルダをドライブ文字付きのパスで表記する裏技)

Windows の UNC パス表記で「machine」という名前のネットワーク上の PC の中にある 「share」という名前の共有フォルダ を示すには、通常は、

¥¥machine¥share

と記入する (¥ は本当は半角。半角にして blog に書くとバックスラッシュになって面倒なので全角にした)。ところが、上記パスは 「ドライブ名:¥ディレクトリ名」 の形態をとっていないので、一部のアプリケーションは「不正なパスが指定された」として表面上のエラーとして取扱ってしまう。


このような場合は、代わりに、

C:¥¥machine¥share


というように、1 文字目に何でも良いから A から Z までのアルファベット文字を指定、2 文字目にコロンを指定し、その後に UNC パスをくっつけて指定すると、なんとファイルシステム上は元の UNC パスと同じファイル / ディレクトリを指すことができるらしい。この場合、1 文字目の「C」は実在するドライブでなくても構わない。例えば、

W:¥¥machine¥share


でも良い。


これも上の本に書いてあったことだが、読むまで知らなかった。びっくり。