信用できない他人のシステム(クラウドサービス等)に計算処理を委託する

『機密データを安心してクラウドに預けられる暗号方式』
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/0907/27/news03.html

面白いことを考え付いた人がいるようだ。

ジェントリー氏は、「完全準同型暗号(fully homomorphic encryption)」を実現する方法を考案した。この方法は、暗号を復号したり、その機密性を損なったりすることなく、暗号化されたデータに対する複雑な数学的演算を可能にする。ただし、この方法には難点もある。膨大なコンピューティングパワーが必要なことだ。場合によっては現在の1兆倍ものレベルが必要になると推計されている。


確かに、現在すでに実用化されている SETI@home のように計算資源として自宅等の PC の余っている CPU 時間を用いて分散計算する仕組みに、上記のような技術でかつ計算量があまり増えないものを組み合わせ、さらにネットワークも十分高速になれば、大変コストパフォーマンスの良い計算システムができるのだろう。
余っている一般家庭の電力をつけっ放しの PC の CPU 時間として企業の計算に利用するということもできるようになる (そういう方法をとったところでトータルの電気消費量は減らないのかも知れないが、ハードウェア投資が減るのだろう)。