NTT フレッツ 光ネクスト (ビジネスタイプ) は本当に 1Gbps 近く出るのか?

NTT のフレッツ 光ネクスト (ビジネスタイプ) は、このページ によると最大概ね1G (ギガ) bps の高スループットサービスとのことですが、Web を検索しても、あまり実際に測定したレポートが無いようなので、こっそり実物を用いて測定してみました。

まず NTT が提供している Flash によるスループット測定ツールをそのまま実行した場合。



このように 504.51 Mbps と画面に表示されました。まずまずの結果だと思います。

次に、ちょっと工夫して、この Flash によるスループット測定を 2 本分同時に行った場合。

タスクマネージャのネットワークインターフェイス稼働率の値のためあまり正確ではないですが、以下のようになりました。



このように、(不正確であるけれども) 約 840 Mbps 程度出ているような感じです。当然、「今のところ NGN 網が空いているからこれくらい出るのであって、将来的には徐々に遅くなっていくかも知れない」という推測は可能ですが、とりあえず今のところは確かに 1Gbps 弱の性能は出るようです。


尚、このスループット測定は、端末・ONU と、フレッツ網内に設置されている IPv6 の測定サーバーとの間のダウンロード方向の速度を計測したものなので、インターネットは経由していません。
そもそもインターネットを経由したスループット測定を行う時点で、ISP と NTT との POI 部分より先の部分がボトルネックになる可能性が高く、そうすると ISP を対象としたベンチマークになってしまう訳ですので、純粋に NTT の網のみを対象としたベンチマークであれば今回の測定である程度は目安の数値が測れたということができるかと思います。


なお、フレッツ 光ネクストの契約者回線同士では、通常は「フレッツ・VPN ワイド」というサービスを用いて IPv4 トンネルを張り、L3 で拠点間通信が可能です (B フレッツのグループアクセスと比較しても仕組み上高速で性能が良いです) が、フレッツ 光ネクストのビジネスタイプ (1Gbps タイプ) に限り、「フレッツ・VPN ワイド」は利用できない という制約があることが、このようなページや契約約款に小さく書かれています。さらに、B フレッツにはあった IPv6 拠点間通信サービスである「フレッツ・ドットネット」 と同等のサービスがフレッツ 光ネクストでは現時点では全く提供されていないため、Ethernet over IPv6 や IPv4 over IPv6 等を用いて拠点間を接続することもできません。