任天堂の「スーパーマリオブラザーズ2」というファミコンディスクシステム用の偉大なゲームをご存知か!?

Wikipediaスーパーマリオブラザーズ2
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%BA2

> 前作『スーパーマリオブラザーズ』に新要素を加え、
> 難易度を遙かにアップさせた作品である。
> 難易度が前作と比較にならないほど上がり、
> クリアするのは至難の業であった。
> 『スーパーマリオブラザーズ』シリーズの中でも最上級の難易度を誇り、
> 北米ではその難易度の高さから当初はリリースされず、(以下略)

という非常に素晴らしい、意味不明なほど難易度が高いゲームである。


ところで、最近、任天堂Wii を購入し、「ペーパーマリオ」というゲームを買ってみて遊んでみたのだが、どう見てもアクションゲームというよりは RPG で、しかも難しいことが嫌いな最近の日本人ゲーマー向けに作られており、たいして面白く無い。
ゲームが普通に考えればクリアできるようになっており、無難な構成になっていて、とても和やかである。


マリオってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。

クッパや他のキャラクターがセリフを話すという時点で良くない。
せいぜい、「ありがとうマリオ!でもお姫様は他のお城なの」くらいしか話してはいかん。

昔のマリオはゲームシステムがとても単純で良かった。基本的に難しいので、下手なときは、いくらがんばっても同じステージを何十回やってもクリアできない。そのうちクリアできないステージ (例: マリオ2パラレルワールド) を 100 回くらいやったらだんだん上手くなってきてクリアできる。こういうような、異様な時間をかけて慣れる必要があるゲームである。

NINTENDO 64マリオ64 の頃までそういう伝統 (?) を引き継いでいたのでまだ良かった。


ところが Wii のペーパーマリオは、文字通り紙のような薄っぺらいものになってしまっていて、醍醐味が薄れてしまっていると思った。


やはりそういう観点で見ると、超難関のマリオ 2 は良かった。ところが子どものころはマリオ 2 はディスクシステム版しかなかった上にディスクシステム本体が全く売れなくて発売停止になった後だったのでどこを探しても入手することができなかったのである。
ちょうどその頃、スーパーファミコンの「マリオコレクション」というすばらしいソフトが発売された。これはマリオ1〜3とマリオUSAをスーパーファミコンに移植したものであり、マリオ2も一応プレイできる。「一応」というのは、色々微調整がされており、いくつかの局面で簡単になってしまっているのである。だから本当の (?) マリオ2ではない。


しかしこれまでディスクシステムを持っていない自分としては「本当の」マリオ2を遊ぶことができなかった。


ところで Wii にはインターネットの任天堂のサーバーから、ファミコン等の古いゲームの ROM イメージをダウンロードしてきて、Wii 上のエミュレータで動作させて遊ぶという機能が搭載されている。正規の任天堂の ROM イメージなので、有償である。確かマリオ2は 500 円である。そこで早速購入して遊んでみた。


これは素晴らしい。SFC 版の「マリオコレクション」等のように、イメージの色数を増やして見かけ上綺麗にしてみたり、難易度を調節して遊びやすくしてみたり、バグを減らしてみたりといった、小細工が全くない状態の原作の殺伐としたマリオ2が楽しめた。


それにしても、マリオ2は殺伐としていてとても難しい。普通こういう激難のゲームはアメリカで売れるのではないかと思うのだが、なぜ日本国内だけでマリオ2を売って米国では売らなかったのだろうか。たいていこの手のゲームを米国人が見つけると、マニアな人が出てきて、1,000 時間くらいやり込んで、未発見のバグ技などを大量に載せた頭のおかしい Web サイトが出てくるものである。


とりあえず 8-4 をクリアしたところと、9 ワールドの開始画面を写真に撮ってみた。