「5Mバイトで1トン」だった最初のHDD

AC な話。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/24/news030.html

―― RAMACはどんなものでしたか?

マンス ディスクの直径は24インチ(約61センチ)でした。装置全体の重さは1トン超で、フォークリフトで運んで、航空機の大型貨物室に載せなければなりませんでした。容量はたったの5Mバイトでした。5分間のMP3の音楽が入るくらいです。

―― 容量をもっと大きくできなかったのですか?

マンス 初期にRAMACに携わっていた人に尋ねたところ、彼はマーケティング部門が制限要因だったと言いました。マーケティング担当者が、5Mバイトよりも容量が大きな製品をどうやって売ればいいのか分からないと言ったので、最初は作らなかったのだそうです。

―― RAMACはどんなことに使われていたのですか?

マンス RAMACは「会計および制御のランダムアクセス方法(Random Access Method of Accounting and Control)」という意味です。銀行取引記録のアップデートなどに使われていました。当時は、銀行に行ってお金を預けると、銀行員が預け入れ情報を紙に書き留めて、それを誰かに渡してパンチカードに入力してもらっていました。パンチカードが1箱分たまると、それをカードリーダーのところへ持って行きます。それから、全記録を含んだ大きなテープをロードして、全顧客の口座を読み取り、テープを巻き戻して新しい数字を書き込まなくてはなりませんでした。こうした更新作業を週に1回だけ行っていました。RAMACは5Mバイトしか格納できませんでしたが、膨大な紙の記録に取って代わったのです。しかも、今では1秒もかからずにこうした記録にアクセスできます。