筑波大学 山海研がまたACなことを

http://www.asahi.com/national/update/0807/OSK200608070202.html
http://www2.swissinfo.org/sja/Swissinfo.html?siteSect=105&sid=6949444&cKey=1154724696000

足腰の力を補強する「ロボットスーツ」を使った世界初の4000メートル峰登山が7日、スイスアルプスのブライトホルン(標高4164メートル)で試みられた。アルプス登山を夢見る身体障害者のために計画された「おんぶ登山」で、登山隊長はアルピニスト野口健さん(32)=東京都在住。隊員の1人がロボットスーツを装着して男性を背負い、真っ白な雪に覆われた斜面を力強く進んだ。
スイスアルプスで7日、両足の外側にロボットスーツを装着し、内田さんを背負って雪山を歩く松本さん(中央)

 登山隊は、交通事故の後遺症で両足がまひした長野県小海町の自営業内田清司さん(44)と、難病の筋ジストロフィーと闘う同県立高2年の井出今日(きょう)我(が)さん(16)のスイスアルプス登頂を目的に、内田さん、井出さんの友人らが中心となって結成した。現地での支援スタッフも含め計約30人。

 一行は宿泊先のツェルマットからロープウエーなどを乗り継いで標高3800メートル余りまで行き、7日午前9時(日本時間同日午後4時)から登山に挑んだ。

 ロボットスーツは、同研究の第一人者である山海嘉之(さんかい・よしゆき)・筑波大教授(48)が約600万円で製作した。この日は長野県内の理学療法士、松本武志さん(28)が装着し、体重約50キロの内田さんを背負った。行程中はロボットスーツに加えて、そりも使用。井出さんはすべて隊員が引くそりで移動した。頂上には到達できなかったが、往復約6時間にわたってアルプス登山を満喫した。