学情センターからの脱出

softether2005-10-07

午前0時過ぎ、リエゾンセンターでの仕事を終えて学術情報メディアセンターに向かう。
学園祭の1日目の日は必ず大雨が降るようになっているのだろうか?今年も例に漏れず、ここ数ヶ月のうちで最も酷い豪雨が降っている。


学情センターの駐車場に車を停め、そこから傘をさして2階の通路に螺旋階段を上がり、結構な距離を歩いて建物の外側を回ってセンターの入り口に行かないといけない。
大抵の筑波大学の重要な建物は、1階は封鎖されていて2階から入らないといけないのだが、これは学生運動などのとき重要施設を暴徒から保護するためとか言われている。本当だろうか。
学情センター2階入り口のところにある傘立てに傘を置いて、センターに入ろうとすると、近くの外国語センターの前あたりで数人の学園祭関係の人たちが大声で宴会をやっている。こんな豪雨の夜中に外国語センターの前で飲み会ですか、おめでてーな、と思いながらセンターに入る。


もうすぐ学園祭なので、学園祭実行委員の人たちがインターネット中継のサーバーの構築をやっている。(っていうか確か1週間前くらいから準備してたけどそんなんでとても間に合わないんじゃないかと思っていたら本当に間に合わなさそうでした)
ところが何かエンコード用の PC が起動しなくなったらしい。Windows XP の起動中に画面が黒くなって何も表示されなくなる。何度か電源を入れなおしてもダメ。登さんMVPだから直せるでしょとか言われてそのマシンの前に行ったら、今度は電源を入れると普通に Windows XP が起動して何事も無かったように動き出した。何かオーラが出ているのではないかと疑われる。




ソフトイーサ社が置いている公開 VPN サーバーの public-nat.softether.com の NAT テーブルの数が 24 万セッションとかすごい数になっていて、NAT テーブルエントリを保存するためだけに 50Mbytes 程の非ページメモリ領域を消費している。


30分くらいして帰ろうとして学情センターの2Fから出ると、入り口のところの傘立てに置いていた傘がなくなっている。ついでに、入ったときに近くにいた宴会集団もいなくなっている。あいつらが傘を取ったに違いない! と思ったがもはや影も形も無い。
そこから車を停めている所までダッシュしようと思ったが、ちょうど超強力な豪雨が降ってきて10秒くらい外に出るだけでびしょ濡れになって風邪をひきそうだったので、諦めてセンターの中に戻る。


学情センターはさすがにセキュリティが厳しく、外部との連絡口は、2階の外国語センター側の入り口だけである。そこは先ほど傘を盗まれたところで、傘なしで駐車場までダッシュするのは無謀である。より車に近いところの非常口かどこかから脱出することはできないだろうか。


しかし、一通り探検してみても、非常口はあるがどれも内側から開けるにはノブを保護しているプラスチックを破壊する必要があり、不可逆である。雨にぬれにくいようにするために非常ドアを壊すなどということは容認されない。
また、某所の窓ガラスは内側からあけることが出来るが、外に出てしまうと窓の鍵を閉める方法が無い。その窓は駐車場の目の前にあって自分の車と 10 メートルも離れていない場所にある。あと一歩なのに、全然近づけない。


他に、学情センターから豪雨の中傘が無い状態で ①雨になるべく濡れず、②非常ドアを壊したり窓を内側から開けて放っておくなど迷惑がかかったり防犯上問題になるようなことをせずに、③駐車場の車の近くに出る方法 は無いだろうか? というのを考えた。これぞ 筑波大学AC入試で求められている「問題解決能力」である。


しばらく考えて、妙案を思いついた。確か地理的にはここからこういう風にこういう方法で移動できるはず、でも本当に行けるかどうかわからない……あっ、な、なんだここは!!ちょうど好都合じゃないか……おぉ、自分の車が目前にある場所に出れた!しかも鍵を1つも開ける事無く出れたから前述のような問題は発生しないではないか!


というようなことがあって、風邪をひいたり雨が止むまで徹夜で待ったりすることなく、問題解決能力を活かして無事生還しました。