大学入試センター試験問題漏洩の疑い

http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00063637.html (フジテレビ・ビデオ有り)


> また試験問題の会場での管理方法については「秘密に関することなので、答えられません」としている。
とあるが、それほど秘密にする事は無かろう。
試験問題冊子セットが各大学に配送されるのは、前日では ない。前日に配送するスケジュールだと、不測の事態が発生(大雪や風水害など)が発生したとき、全国の会場に配布が完了しない危険性がある。そのため、余裕を持って1週間くらいの期間を開けているらしい。
各大学には、センター試験実施会場の基準となる、以下のものの設置が義務付けられている。

  • 問題冊子保管用の耐火用倉庫
  • 24時間の警備体制
  • 保管庫に設置する侵入警報装置

問題冊子は、各大学に金属製の輸送用コンテナに詰められて出荷される。コンテナには予め3個以上の鍵が付けられていて、鍵は別の手段で(コンテナとは別に)大学の担当部署へ送り届けられる。5年くらい前からは、コンテナにPHS発信機が付けられているそうだ。輸送の詳細は知らないが、聞くところによると民間の警備会社を使うこともあるらしい。
問題冊子が入った金属製コンテナの鍵は、試験会場となる大学で、到着次第数人の担当職員に別々に渡される。これにより、各職員が同時にコンテナのところへ来て開錠しないといけない仕組みになっている。原則としてコンテナを開梱するのは、試験当日の午前8時ごろらしい(それまで大学関係者は中身を見れないはず)。

以上は某所の関係者から聞いた話だが、これが真実だとすれば、少なくとも問題冊子が輸送されてから配布されるまでの間に漏洩した可能性はほとんど無いと言って良いのではないだろうか。

となると、疑わしいのは問題作成委員による漏洩、というか、悪ふざけによる 2ch 書き込みだろう。センター試験問題作成には、普通の大学の二次試験問題作成と比べて多人数が関わる訳だから、問題漏洩があったって不思議では無いと思うのだが。
なんか、
> 「試験問題は厳重に管理されており、漏えいすることは考えられません」
とか書いてあるが、それ程厳重でも無い。出題委員に配られる試験問題の草案(チェック用)を家に持ち帰ってからチェックする大学教授がいる(筑波大学ではない)。

ちなみに、その年の大学入試センター試験を受験する家族または親類がいる者は、出題委員からは外されるらしい。当たり前か。


共通一次を含め、センター試験でこれまでに問題漏洩が無かったのは、漏洩しなかったのではなくて、漏洩しても発覚しなかった だけではないだろうか。
問題文を知っている一部の人たちの中の、悪意のあるごく一部の人たちは、希少価値のある情報を持っているのだから、ばら撒いたりしない。絶対に発覚しないように配慮しながら、高値でこっそりと教えることはあっても。情報を買った受験生も、その後で事実をばらすと合格取り消しになるかも知れないという恐怖から、一生告発しないだろう。したがって、問題漏洩の事実は絶対に発覚しない。