事務にマークされる

情報学類では、3年主専攻実験の選択に必要な条件が他の学年より厳しく、2年修了時点で専門基礎選択科目が16単位必要となっている。ところが今年から専門基礎選択で取れる単位の幅が広がったので、たとえば情報特別演習Ⅰや技術英語Ⅰなど、これまで専門選択だった科目も専門基礎選択として履修することができるようになった。
このような変更点があるのだが、掲示の内容が中途半端だったのでこれが3年主専攻実験の選択条件の判定に影響するのかどうか、よくわからなかった。履修要覧の説明を単純に読むと適用されるが、表の中を見ると適用されない。これら3単位が適用されるかどうかは、3年主専攻実験の選択および進級に大きく関わることであるので、早いうちに確認しておこうと思い、システム情報支援室(第三学群)学務へ行った。
最初に行くと、1人しかいなかった。その学群教務担当の人が、私ではよくわからないので別の担当者が帰ってきてから聞くと良いと言った。ここでは、僕は自分の名前は伝えなかった。
1時間くらいたってからもう一度支援室に行くと、今度は情報学類担当の学群教務の人がいたので呼んで話を聞こうとすると、「あなたの成績表を印刷しておきました♪」 などと言われる。確かに見せられたのは自分の成績表だった。それで単位数を数えてもらったら、現在履修していて確実に単位が来るだろうと考えていた科目を合わせて、16単位に足りていた。
しかし不思議なのは、先ほど別の人に「あとで来てください」と言われたとき、自分の名前を伝えなかったのに、なぜ1時間後にもう一度事務へ行くと、自分の成績表が印刷してあるのだろうか。何故名前がわかったのかと聞くと、登さんは有名人ですから、などと言われた。学類長が何か吹き込んでいるのだろうか。
まあそれは嬉しいことであるが、最初に対応してくれた事務員が名前を聞かず目視で適当に確認して、その学生の名前を特定して、別の事務の人がその人の成績(=個人情報)を印刷していて、もう一度そこへ行くと本人確認をせずに見せてくれるというのは、間違いが起こった時に他人に成績を見られてしまうということで、手続き上まずいのではないかと思った。
まあ、それほど発生するような事象では無いだろうから、特に問題にするほどのことでも無いが、多くのセキュリティはソーシャル・エンジニアリングによって破られるので、そういうことをいつも考えているとこういうことでも敏感になるものである。