この脆弱性の危険性

この脆弱性はスタックオーバーフローではなく、カーネル内で解放した非ページメモリ領域のアドレスにアクセスしようとして Norton Internet Security 2003 の TDI フィルタドライバがクラッシュするというものである。
再現率は 100% なのだが、大量に WinSock でデータ通信を行うなどの負荷の高いことをしないと、まず発見されない。このドライバが 2002 年くらいに開発されたものをそのまま使っているにもかかわらず、まだクラッシュするという話を聞いたことが無かったので、恐らく 偶然誰も発見しなかっただけ なのだろうと思う。

だが、Norton Internet Security 2003 などがインストールされたマシンがあれば、このようなプログラムを使うと、一般ユーザーだけでユーザーモードからカーネルを落とせるので、結構危険なのかもしれない。