首都高が渋滞した時に外環を使う工夫

今年の 3 月末に、首都高速の新宿 <--> 渋谷間の C2 トンネルが開通したことにより、首都高の渋滞は以前と比べて随分マシになった。
そのため、最近は、つくばから常磐道を経由して都心へ行く場合は、空いている日であれば 1 時間もかからずに着く。
つくばエクスプレス (最近は、とても混んでいて、特に、夜に疲れて帰る時に、ものすごく通勤客で混み合っていて座ることが難しく、また、秋葉原駅エスカレーターがものすごく深いところにあって JR 線からの乗り換えに徒歩で時間がかかる、エレベータの少ない、サービスの悪い路線) を使って都心へ行き、そこで他の路線に乗り換えることと比べると、車で行ったほうが、時間はほとんど変わらずに、かつ楽に都心へ行けるので、大変都合が良い (余談だが、つくばエクスプレスはエクスプレスと書いてあるだけで、別に特急路線ではない。普通の都内の郊外への路線と大して変わらない。最近、1 両でも良いから、高いお金がかかっても良いので、指定席・グリーン車的な席を用意して欲しいと思う。つくばエクスプレスは当初の予想を超える人数の通勤客に使われるようになってしまったので、席を取るのも必死である) 。
しかし、それでも、首都高は日によってはとても渋滞することがある。たとえば何か所かで同時に事故があると、その日はもう渋滞がずっと発生していてダメである。そのような日に車でつくばから都心へ行くには、少し工夫しなければならない。
下の図 (赤は渋滞、橙色は混雑を意味する) のように状態が発生しているとき、つくば (右上) から霞が関 (左下) へ行くにはどうすれば良いだろうか。下図のように、堀切 JCT 付近、両国 JCT 付近、および C2 の内回りは混む可能性が高い道路である。首都高が昼間渋滞しているときは、典型的に、下図のように渋滞していることがある。

このようなとき、普通のルート (常磐道 → 首都高 6 号線 → 両国 JCT箱崎 JCT → C1 内回り → 霞が関) で走行するのはやめたほうが良い。少なくとも首都高に入ってから 1 時間くらい、酷いときには 2、3 時間くらいかかってしまう場合がある。特に重要な約束があるときには危険である。重要な約束があるときにギリギリの時間に車で都心へ行くのは間違っているのではないかと思うかも知れないが、重い物を持っていく用事とか、本当に時間が勿体ない事情とかがある場合を仮定する。
こういう場合は、外環を使うのが良い。首都高は定価 600 円、外環は 500 円取られるので、単に都心へ行くだけの目的で、外環を使うのは、お金を節約しようとしている人にとってはもったいないと思われるかも知れないが、そういう人が多いのか、このように渋滞している時でも大抵は外環は空いている。外環が混む可能性は比較的低い。外環が接続している先で渋滞しているときか、外環の中で事故があったときくらいである。
以下の図のように、三郷 JCT から外環で美女木 JCT まで行き、美女木 JCT にある有名な、高速道路中にある信号機付きの交差点 を通って、そこから首都高 (5 号線) に入り、次に、2008 年に開通した板橋・西新宿間の C2 のトンネルに入る。このトンネルが渋滞していなければ、大橋 JCT (要するに渋谷線) まで行き、そこで都心の方向に向かい、C1 を外回りで霞が関まで行ってもよい。しかし、図のように、C2 のトンネルの先が、新宿から渋谷までの間、渋滞していることがよくある。そういう場合は、途中で諦めて、西新宿 JCT で 4 号線に出る。ここが C2 のトンネルの欠点の 1 つで、トンネルから西新宿 JCT に入ると、4 号線下り (中央道方面) にしか行けないようになっている。そこで仕方なくすぐ先の幡ヶ谷 IC で一般道に降りて、そこの一般道を少し走って「笹塚交差点」のあたりで U ターンし、もう一度幡ヶ谷 IC で首都高に乗る (つまり、首都高を一回降りて、またすぐに乗る)。あとは C1 まで行き、普通に霞が関で降りる。

本来、渋滞が無い場合、つくばから霞が関は 1 時間で行けるので、電車などて行くよりも少し早いくらいで楽であるが、上図のように渋滞があった場合でも、このように工夫することで、1 時間 30 分くらいで着くことができる。もし渋滞があったときに普通のルートで行けば 2 時間も 3 時間もかかってしまうリスクがあるから、早めに見極めて、迂回するのが良い。ただし、お金はかかってしまう。普通のルートでは首都高代 600 円であるが、この迂回ルートでは、外環 500 円、首都高 600 円 × 2 の合計 1,700 円がかかってしまう。しかし渋滞で何時間か留まってしまう可能性を考えると適正な出費かも知れない。
なお、よく聞く話だが、首都高では、渋滞しているからといって、一般道に降りて回避しようとしてもダメである。どんなに渋滞していても、大概は首都高のほうが空いている一般道よりも早く着く。これは何度か実験してみて、ほとんどの場合正しいと思った。もちろん、大事故で首都高が完全に止まっているときは、一般道を通ったほうが早いのは当然である。

iPhone 版の Skype は常駐させてはならない

iPhone (iOS 4.0) 用の Skype がダウンロード可能である。このバージョンの SkypeiOS 4.0 のマルチタスク機能を活用して、バックグラウンドで動作するような仕組みになっている。

しかし、まだこの Skype は CPU 使用に関する工夫と最適化が不十分のようである。バックグラウンドで動作することを許可された iPhone 用アプリは、当然、バックグラウンドにあるときは、CPU 時間をできるだけ使わないように工夫してプログラミングしなければならない。しかし挙動を見ると、Skype は、特に何もしていないときでも iPhone の CPU 時間を大量に消費しているように見える (バックグラウンドで通話中の場合に CPU 時間を消費しているというのは正当であるから理解できる。しかし Skype の場合は本当に何もしていなくても、待ち受けしているだけで、ものすごくたくさんの CPU 時間を食う)。どれくらいひどいかというと、iPhone 4 で試したところ、何もしていない状態でと平気で 2 日間くらいバッテリーが持つのに、Skype をバックグラウンドで起動しているだけで、5、6 時間でバッテリーが切れてしまうくらいひどいのである。
iOS 4.0 のマルチタスク機能では、一度起動したマルチタスク対応のアプリは、明示的に終了しなければプロセスが削除されず、ずっと動作したままになる。普通のマルチタスク対応アプリは、プロセスごとサスペンドされて CPU 時間は一切消費しなくなるが、Skypeネットラジオ等のアプリだけは、CPU 時間を消費する。ネットラジオのアプリでも、まともにプログラミングされているもの (NPR Player など) は、ラジオを聞いていないときではほとんど CPU を消費しない。しかし Skype だけは大量に消費する。これは推測であるが、Skype は待ち受けするために、常にいくつかのコネクションをスーパーノードとの間で維持する必要があり、それを休みなくバックグラウンドで処理しようとするために、たくさん CPU 時間を常時消費しているのではないかと思われる。だから、Skype を、ほとんど発信のためだけにしか使わないと決めている人は、iOS 4.0 では、Skype に用が無くなったら毎回こまめに終了する癖を付けなければならない。また、上記のようなバッテリー上の理由で、Skype を今のところ iPhone で着信のために使うというのは、常に充電可能な環境である場合以外は、非現実的であると思う。さらに、Skype をバックグラウンドで起動していると、フォアグラウンドの操作が若干重くなり、ストレスを感じるので、やはり、まだバックグラウンドモードの Skype のソフトウェアは発展途上であるといえる。
なお、Skype をバックグラウンドで起動していても、なぜか CPU 時間を全く消費しないときもある。どのような場合に CPU 時間を大量に継続的に消費し、どのような場合には正しく節約しているのか、というのは、まだよくわからないが、挙動を見ていると、バックグラウンドのまま、回線を 3G から Wifi に変えたり、また Wifi から 3G に変えたり、あるいは、3G を使っているがよく圏外になったりするようなときに、CPU 時間をたくさん Skype が使うように思える。また、一度 CPU 時間をたくさん使うようになったら、その後ずっと使ってしまうようである。たぶん、スーパーノードを探してコネクションを張るためのプログラムの一部にバグがあるのだろう。