東海村の原子炉の見学

独立行政法人 日本原子力研究開発機構東海村に所有する研究所のうち 1 ヶ所で、1 週間前の日曜日に見学会が開催されていた。
興味があったので、色々見学をしてきた。


施設の入り口。施設は筑波大学とよく雰囲気が似た、異常に広大な敷地になっている。


入り口付近の警備員。


原研から、筑波大学の北にある KEK (高エネルギー加速器研究機構) まで、毎日、研究者用のバスが出ているそうである。

意味不明な展示物

原子力研究所の一般公開なのに、なぜか、原研と直接関係無いような変な展示がたくさんあった。


まず、「パトカー・白バイ展示場」というのが、原研を入ってすぐのところにあった。いきなり意味不明。


なんか、茨城県警のパトカーが 1 台と白バイが 2 台置いてあって、制服警官が 1 人近くにずーっと立っている。


ここに置いてあるパトカーには自由に乗ってもいいそうである。
助手席をよく見ると、警察無線機がある。
この警察無線機は USB のマークが付いている。パソコンでも接続して通信できるのだろうか?


あと、スピード違反検挙用の測定装置が付いていた。


白バイのほうにも、スピード測定装置のコンソールが付いていた。


白バイ 2 台は、どうやら トラックに載せて運んできた ようである。
この展示会はなぜか子どもが多いので、子どもを喜ばせようとして、かっこいい白バイを持ってきて置いてあるのだと思うが、後でこっそりとトラックに載せて撤収していた。全くかっこよくない。

実験用原子炉 JRR-4

原研は、「実験用原子炉 JRR-4」というのを持っているが、この日は、人数限定でそれの見学ができるというので、行ってみた。


原子炉の建物の入り口。


怖そうな注意書き。


原子炉に入る際に通る遮蔽扉。


「立入制限区域 原子炉運転中」のプレート。


「貯蔵上の注意」という注意書。色々、面白いことが書いてある。


壁に、酸素ガスと笑気ガス (麻酔?) が出てくるコンセントのようなものがあった。


現在、原子炉が発電中の電力を表示する表示板。


見学した日は、日曜日であったが、3500 kW を発電していた。
この原子炉は実験用原子炉であり、商用電力として使用されるわけではないので、日曜日であれば普通は休みで運転は最大出力で行わないのだが、誰かが質問したところ、「今日は見学日なのでサービスとして最大出力にしています。」 とのことであった。画期的。

本物のチェレンコフ光!

さて原子炉は 10 メートルくらいの深さで蒸留水 (冷却水) が貯められたプールの中にあるのだが、見学者は、そのプールの真上の足場まで行くことができるようになっている。
原子炉の燃料から出る放射線は、この水によって遮られるので、見学者のいる、プールの上の足場のところまでは届かないらしい。


原子炉が入った水のプールを見ると、「青い光」が見える。「チェレンコフ光」というらしい (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%95%E6%94%BE%E5%B0%84)。


このチェレンコフ光の本物を、写真やモニタ越しではなく、直接見ることができて、大変感動した。


チェレンコフ光を指して嬉しそうに解説してくれる職員。


水量の調節用に、プールの反対側に別のプールがある。


もし原子炉のプールに人が誤って落ちた際に使用するべき浮き輪。