Microsoft が Windows Vista RTM を公開後、数時間で一旦公開取り消し

MSDN の会員向けダウンロードページが、ここ数日間で興味深い動きをしているようです。


MSDN および TechNet Plus のユーザーは、Windows Vista の RTM (完成版) の ISO イメージを、11 月 17 日からMSDN サブスクライバ ダウンロードページ等からダウンロードすることができる予定となっていました。


MSDN のトップページ (http://msdn.microsoft.com/) には、この日記を書いている現時点でも、以下のようなWindows Vista is Here! MSDN Subscribers Get It Now』と書かれたイメージが華やかに貼り付けられています。


また、MSDN サブスクライバ ダウンロードのページ (http://msdn.microsoft.com/subscriptions/) には、以下のようにWindows Vista は 2006 年 11 月 17 日に入手可能な予定です』と英語で書かれています。


実は、米国時間の 11 月 16 日夜頃から数時間の間は、この MSDN サブスクライバ ダウンロードに Windows Vista の RTM 版 ISO イメージがアップロードされていました。運良くこの期間の間にダウンロードを開始したユーザーは、Windows Vista を入手することができたようです (私もダウンロードは成功しました。以下のスクリーンショットを参照)。


ダウンロードできたファイルは以下の 2 つでした。

ところが、Windows VistaMSDN に公開 (アップロード) されてから数時間後に、なぜか公開が取り消しになり、現時点では MSDN から Windows Vista をダウンロードすることができません。


しかし相変わらず MSDN のトップページ (http://msdn.microsoft.com/) には『Windows Vista is Here! MSDN Subscribers Get It Now』と書かれた大きな画像が貼ってあり、MSDN サブスクライバ ダウンロードのページ (http://msdn.microsoft.com/subscriptions/) には『Windows Vista は 2006 年 11 月 17 日に入手可能な予定です』と書かれたままです。


MSDNダウンロードサイトにアップロードされた Windows Vista について、このような奇妙な変動が短期間で発生していることについて、いくつかの原因を想像することができます。

  • Windows Vista の RTM 版に何らかの重要な問題点が発見されたので、再ビルドを行うことになり、一旦最新ビルドの公開を中止した。
  • ダウンロードするユーザーが極めて多いため、システムが高負荷に耐えられなくなった。
  • プロダクトキーの発行関係で不具合が発生したので Web サイトのプログラムを調整している (MSDN での Office 2007 のキー発行についても問題があり、現在修正中のようです)。

いずれも想像ですが、一旦 MSDN にアップロードされた Windows Vista が忽然と消滅したというのは、とても興味深いと思います。


早く日本語版の Windows Vista RTM が利用できるようになることを楽しみにしています。