『筑波研究学園都市のなぞ』Web サイト

筑波大学に関する都市伝説を解説する Web サイト 筑波研究学園都市のなぞ』 という物が、非常に昔から存在する。
アドレスは http://www2r.biglobe.ne.jp/~isobe/tsukuba/ である。是非一度お読みください。
よく、なぜ関西出身なのに関東のしかも都心から1時間もかかる筑波大学に入ったのかというようなことを聞かれたとき、
研究が面白そうだからとか、見学のときに良い教授に会ったからだとか、設備・環境が整っているからだとか 色々理由を考えて思い出して言いますが、
僕が筑波大学に是非とも入ろうと思ったきっかけは、この『筑波研究学園都市のなぞ』Web サイトを見たからです (本当です)。
このサイトに書いてあることは大変素晴らしく、高校2年生のときにどこの大学に行くのか決めかねていた自分としては、これを読んでその内容の大半が変なことだらけであっても、なぜか
おっ、こんな素晴らしい大学が日本にもあるのか。是非行かねば!
と思ってしまい、その結果筑波大学のAC入試を受けて入学して現在に至る訳です。


さてこの『筑波研究学園都市のなぞ』Web サイトにはいろいろなおかしなことが書かれていますが、僕が最も素晴らしいと思ったのは『第六の謎:なぜ、池の鯉をとったら除籍なのか?』 (http://www2r.biglobe.ne.jp/~isobe/tsukuba/nazo6.html) です。
ここには、


なぜ筑波大学がこれほど厳しい学生管理をしているのかもうおわかりだろう。筑波大学はいざというときに皇居になるべき場所である。(中略) 石畳を敷き詰めた広場を大学の中心部、中央図書館前に作り、いつでもヘリコプターが発着できるようにしてある。普段の利用という点から考えると石畳を敷き詰めた広場は使い道がないし、雨が降ると転びやすくて困りものなのであるが、このような理由なのでしょうがないのである。意味のない噴水とかも、皇居としての華やかさを少しは出すために存在するのである。(中略)
このほかにも筑波大には、いざというときに脱走できるように地下道が張り巡らされている。この地下道はいざというときには防空壕としてもしようできるものらしい。筑波大学内を走るループ道路脇に何カ所か怪しい入り口があるので、筑波大に来られたときは是非見ておくと良いだろう。もちろん、大学の様々な建物からも直接地下道に行けるようになっている。たとえば、第二学群C棟のエレベーターをご存じだろうか。エレベーターはちゃんとあるくせに押すべきボタンが1個も無く、全く使えない状態になっている。何でこうなっているか分からなかったが、実はこのエレベータこそが秘密の地下道への入り口であり、特殊なリモコンによってのみ使えるのである。二学C棟には学類長室などが多く、いざというときに逃げ出せるようにしているのであろう。他学群についてはまだ調査を行っていないが、同様のシステムがあることが予測できる。
 ほかにも、迷路のような筑波大学の建物配置、1階にいたと思っていてもいつのまにか2階になってしまう独特の構造など、これらどれをとっても筑波大学がいかに要塞化を中心に計画されたかが良く分かる。しかし、そのために平時に暮らしている私たちには不便なところも多いのだが.... 。


などと、大変もっともらしいことが書かれており、これを見た高校2年当時の自分としては、


「なるほど、筑波大学は地下に迷宮があって、地上は要塞のようになっていて、第二学群C棟には秘密の脱出用のエレベータがある、素晴らしい大学に違いない。」


と直感的に理解し、早速この文章を読んだ次の日あたりに 筑波大学の入試課に、「今すぐにでも見学したいからよろしくお願いします」というメール を送ったのである。

筑波大学の大変親切な見学対応

普通は今すぐ見学したいから対応してくれというメールが変な高校生と名乗る人から届いたとしても、忙しい大学の人はまともに対応などしてくれないだろう。


しかしここは天下の筑波大学、やはりおかしい大学である。すぐにメールでアドミッションセンターの先生から返事が来て、筑波大学は大変素晴らしいところであるのでぜひとも見学するようにしときなさい。」 というような斬新なお誘いを受け、その次の週に大阪から東京に飛び、そこから高速バスで筑波まで来て、偉大なる筑波大学の設備を色々と見学させてもらったのである。


そこで見学させてもらった(なんと親切なことに、今は入試課は暇な時期だからとかいうことで、朝から夕方まで案内してもらった)施設は、


① 学術情報メディアセンターの1階のサーバールームとスーパーコンピュータ部屋、② 計算科学センターの1階のスーパーコンピューター部屋、③ 第三学群情報学類付近の建物、④ HLLA 研究室の実験室 (!)、⑤ 電子・情報工学系の某研究室、⑥ open-esys の部屋と工シスの計算機室


などという大変ACな所ばかりであった。
当然ACな自分としては、上記のような変なところばかり見学させていただいてとても感動していたので、よし絶対に筑波大学に行こう、とその時点で決意したのであるが、
せっかくなので、その入試課の先生に『筑波研究学園都市のなぞ』Web サイトに書いてあったことを詳しく説明し、これらのことはどの程度本当であるのかというのを真剣に尋ねた のは当然のことである。


すると、その先生も大変ACらしく、色々と嬉しそうに面白いことを語ってくださり、なぜかついに 「じゃあ、その秘密の第二学群C棟のエレベーターを見に行こうか」 などということになってしまい、もう午後5時くらいで周囲は真っ暗になっていたにもかかわらずわざわざそのエレベータを探すために第二学群まで行ったのである。


すると!


なんと、謎のボタンが1つも無い、地下道への緊急脱出用という噂のエレベータは、例の Web サイトの記述通り、筑波大学に存在した!


ただ、あとから聞いた話によると、どうもこのエレベータは地下道への緊急脱出用などではなく、数年前に大変悲惨な事件があったため (ここでは書かない)、エレベータホールごと封鎖したということであるので、地下道への脱出用 という仮設は覆された!!

筑波大学の地下道を大公開!

さて上記のような頭のおかしな見学から1年後、めでたく筑波大学に入学した訳であるが、『筑波研究学園都市のなぞ』に載っていたいくつかのことについては大きなでたらめであるということがわかったが、最も興味があったのは 筑波大学に存在するという地下道 である。


実はこの地下道、『筑波少年的地下道探検』 (http://homepage2.nifty.com/kuranojoh/shonen/chikado.html) という Web サイトなど、いくつかのところで話題になっており、是非とも入ってみたいと考えていた。


しかし、前出の『筑波研究学園都市のなぞ』によると、「学内の地下に張り巡らされている地下道に忍び込んだら除籍」 という伝説が筑波大学には存在するという。


せっかく苦労して(?)大学に入ったわけなので、このようなくだらない理由によって除籍となったのではつまらない。そこで、やはりACとしては、本件が真正であるかどうかの確認を行った。


すなわち、大学本部に「大学の地下道に入ったら除籍になるのですか?」と電話して聞いてみたのである。
すると、その人は ??? というような感じで、またおかしな奴が来たと思ったようだったが、一応調べてくれて、「大学の地下道に入ったら除籍」というのはない というような返事をしたので、なるほどじゃあ安心して入ろうと思ったのである。


ここは偉大なる筑波大学のキャンパス。


しかし、よくループ道路などを歩いていると、下のような変な排気口のようなものが地面から突き出ているのが見える。
明日、大学に来たら、注意して見てみよう。


実はこれは真下に筑波大学の地下道がある証拠である。地下道の換気が悪くならないようにするための排気口なのである。


いざ、地下道侵入!!


最初に、最も簡単かつ安全に地下道に入るために考えた方法は、単純明快である。
筑波大学・施設部を うまく調子に乗せて 頭を下げまくって依頼して、堂々と地下に入る方法である。


すると、なんと地下道の親切なマップをいただくことができ、ついでに地下道を案内してくれると言う。また、中で写真を撮っても良いし別に公開しても良いよ、という大変素晴らしいお言葉をいただいた。
さすが偉大なる筑波大学


そこで 2003年4月、地下道に潜入。
写真もありますけど、まぁ最近は筑波学生新聞とかにも載っているらしいですし、それほど珍しいものでも無いかも知れないですね。


でもやはり自分の目で確認して納得(?) しなければ気が済まないわけであります。













ついでに筑波大学の地下道伝説はその後どんどんエスカレート(!)し、
ついには コンピュータ業界の超有名雑誌月刊アスキー」に筑波大学地下道が登場!!

http://www.ascii.co.jp/pb/ascii/edition/edition_05/content_08.html

↑コレ です。これは本文ではないのですが(本文は雑誌にしか載っていない)、地下道に関することについては本文よりも詳しい写真入りでたくさん載っています。


ついでにリエゾンセンター前に登場した 第三学群の戦車 の写真もありますのでちゃんと見ておきましょう。